キューバといえば、北米大陸にありながら社会主義を貫く国家として有名です。政情不安が続き治安の悪化も懸念されるなど多くの問題がありましたが、2015年にアメリカとの国交が回復し落ち着きを見せています。
一方で、キューバは観光地としても有名です。ハバナ市内をはじめとした観光名所が数多くあることに加え、日本人観光客に対してはビザが免除されているという事情もあって、日本人のキューバ旅行は珍しくなくなってきています。
キューバの治安は?
キューバの治安は一般に考えられているほど悪くありません。中南米諸国にしてはむしろ良い方に数えられ、観光をする分には犯罪に巻き込まれることは滅多にないと言えます。公用語はスペイン語ですが、英語が通じる人も多いため安心です。
とはいえ、日本と同じ感覚で行動できるほど治安が良いわけではありません。空港やレストランで荷物を置いてその場を離れると数分の間に奪われます。また、旅行者に対する米ドルからキューバペソへの両替詐欺も横行しています。トラブルを未然に回避するためにも、両替は銀行やホテルで行うことを徹底するべきです。
また、物価に関しては日本よりかなり安く、スーパーなどではジュースが10円程度で売られています。しかし、外国人向けのレストランでは一気に物価が上がり、ピザやパスタが500円から800円程度、ビールは200円程度の料金になっているため注意しましょう。博物館や美術館への入館料は500円程度です。
キューバの交通事情
キューバ旅行をするのであれば、交通事情を把握しておく必要があります。徒歩で移動するには治安が不安要素になるため、交通機関を使って移動することがおすすめです。観光の中心となるハバナ市内は色とりどりの様々な車が走っており、交通手段を選ぶこともキューバ旅行における一つの楽しみになります。
最も一般的な交通手段はタクシーですが、クラシックカーが多くピンクや赤などカラフルな車体が多く走っています。日本と同じように手を上げて乗ることが可能ですが、料金メーターがないため乗る前に行き先を伝え、料金を確認しなければなりません。料金交渉は一般的なので、臆さず希望料金を伝えましょう。
また、観光用の二階建てバスも利用できます。ハバナ市内のセントラル公園から出発するため乗りやすいことに加え、日本円で600円程度の料金を支払えば当日に限り何度でも乗り降りできます。二種類のコースがありますが、旧市街や革命広場を巡るコースがおすすめです。