キューバ旅行をするのであれば、思い切り楽しむためにもキューバの歴史についても知っておくと良いでしょう。キューバが発見されたのは1492年のことでした。この日以来、キューバはスペインの植民地となったのです。現在でも公用語はスペイン語で、国民の60%がムラトーと呼ばれるスペイン系白人とアフリカ系の混血です。これはもともといた先住民達がスペイン人が運んだ病気によって次々と倒れ、労働力がなくなったためにアフリカから奴隷を連れてきたためでした。
もちろんキューバに住むスペイン人同士でも子供は生まれ、彼らスペイン系白人はクリオーリョと呼ばれるようになりました。やがて19世紀に入ってから彼らが独立運動を起こし、1898年の米西戦争によってキューバが敗戦したことをきっかけに1902年、アメリカの保護国としてではありましたが、独立をすることが叶いました。そのため、キューバの南西部グアンタナモには米軍基地が現在でもあります。
1959年にはキューバ革命が起こり、社会主義国へと変わったのです。その後、核戦争が勃発する寸前までいったキューバ危機もありましたが、間一髪のところで回避でき、そして2015年になんと54年ぶりに国交が正常化しました。このことを「キューバの雪融け」といいます。ただし現在までのところ、国交が正常化しただけでまだ関係が回復したというわけではないというのが今後の課題だといわれています。